Unityの講演会に参加しました

2022年10月27日

こんにちは。B4の五月女です。 今回はUnity SYNC 2022という、Unity公式主催のオンライン講演会に参加してみました。

開催概要

  • 開催日時:10月25日(火)・26日(水)
  • 開催形式:オンライン(サテライト会場あり)
  • 基本視聴無料

SYNC 2022 は、Unityユーザーのためのテクニカルな講演が一堂に会する大規模オンラインカンファレンスです。 ゲーム、映像・アニメ、自動車・輸送、建築・建設、ロボティクスなど、様々な産業分野に広がるUnityの開発事例や技術的なナレッジをテーマにした数多くのセッションをオンラインで配信いたします。 (Unity SYNC公式サイトより)

自分は研究でUnityを使用しており、一応Unityユーザーのはしくれなので、今回の講演会で、世の中でUnityがどのように利用されているのかを知るために、参加することにしました。 こういう講演会に参加したこと無かったのでどんなもんか気になったというのもありますが。

流石はUnity公式主催なだけあって、協賛企業も有名な企業ばかりです。 img

さて前置きはこのくらいにして、今回見ていて面白かった講演についていくつか取り上げて行きたいと思います。

①産業界にとってメタバースとはなにか

出演者:堀田徹哉さん(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社) 発表スライド・アーカイブ

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前半はUnityやメタバースの現状について、後半は産業界におけるUnityの実際の活用事例について。 特に後半が面白く、勉強になりました。

img ↑建設現場のシミュレーション。あらゆるデータを仮想空間上に忠実に再現し、オペレーションに活用しているらしい。

img ↑空港内におけるデジタルツイン。乗客の列や、飛行場の状態をUnity内で再現し、可視化している。

img img ↑港内メタバース。港の状態を可視化するための3D仮想環境「Aura」。

デジタルツインにおいて、Unityは工事や作業現場の仮想環境を構築する、という活用事例が多いようです。 現実世界を仮想環境上にリアルタイムで再現する技術って、社会でどう使えるんだろう?と思っていたので、このような事例紹介は面白いですね。

②自動車業界のHMI制作におけるUnity活用

出演者:Henning Linnさん(Unity Technologies) 発表スライド・アーカイブ

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HMIとはヒューマン・マシン・インターフェイスの略。 人間と機械の間の伝達を行う、機器やコンピュータプログラム等といったインタフェースの総称だそうです。(Wikipediaより) 自動運転技術が完全なものになり、場合、車内での時間はどのように変化するのか。 こういう話は未来を感じられて良いですねえ。

③オープンソース自動運転シミュレーター「AWSIM」のご紹介と実装事例

出演者:牧野鷹秋さん (株式会社ティアフォー) 発表スライド・アーカイブ

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オープンソースの自動運転OS、「Autoware」を開発している会社らしい。

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実際に導入事例もあるようで、なかなかすごそう。

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そして本題である自動運転シミュレーター、「AWSIM」。 Autoware上で制御を行い、Unity上でシミュレーションをするそう。ROS2を使って通信をしているらしいです。

正直後半は専門的な内容で理解できませんでしたが、うちの研究室と大いに関係してそうな内容でした。

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自動運転ソフトを実際に自分のPC上で試せるなら、すごく面白そうですよね。

まとめ

今回は3つほど興味深い&うちの研究室と関係してそうな講演を、軽くではありますが紹介させて頂きました。 こういった関連研究や事業について、自ら情報収集を行って、世間を知ることは、研究の指針を立てるにあたって、非常に重要なことだと思います(指導教員の森岡先生もよくそんなようなことを仰っている気がします)。 これら以外にも勉強になる講演は沢山あったので、ぜひアーカイブをご覧になってはいかがでしょうか。

余談ではありますが、自分の好きなアニメやゲームの講演もあって、公私共に充実した2日間でした。 またこういった機会があればぜひ参加してみたいですね。リアルイベントも興味があります。 それでは。