デジタルツインと卒業研究テーマ

2023年03月29日

こんにちは。B3の岩﨑です。今回は私の卒業研究テーマでもあり最近耳にする機会が増えた”デジタルツイン”について話します。

早速ですが、デジタルツインとは、カメラやセンサを用いて、現実空間の物体や環境からデータを収集し、そのデータを元に仮想空間上に全く同じ環境を再現する技術のことです。 img [1]デジタルツイン

この技術を活用することで、仮想空間上でのシミュレーションが可能となり、そのシミュレーション結果から今後現実環境で起こりうることの予測(将来予測)ができるようになります。具体的な活用例として、交通分野と製造分野での活用を挙げます。交通分野では、車両の位置データや走行環境の地図データをリアルタイムで取得し、その都市の渋滞状況を予測することに活用されています。また製造分野では、製造現場の設備にIoT機器を取り付け、それらからデータをリアルタイムで取得し、各製造工程の状況を仮想環境で再現するということが行われています。これによって、設備異常の予測や誤作動発生時の異常の即時検知が可能となりました。このように、デジタルツイン技術は、将来予測という大きな価値を生み出します。

最後に私の卒業研究テーマを少し紹介します。私は、「研究室を丸ごと仮想空間上で再現するとともに、研究室内の環境変化をリアルタイムで反映できるシステムの構築」を卒業研究テーマとしました。ここでいう環境変化とは、例えば研究室内で移動するロボットや人間のことです。 img 現状、私の研究ではデジタルツイン環境の構築のみで将来予測を含みません。しかし、今後研究を進めていく中で、将来予測に関わる機能や将来予測に代わる機能をシステムに組み込めたら面白いなと考えています。

[引用画像] ・サムネイル デジタルツインの最新事例6選!業界別の活用方法を具体例で解説!,ビズクロ (https://bizx.chatwork.com/digitalization/digital-twin-case-study/) [1] デジタルツインとは?製造業や都市などでの活用事例8選, NECソリューションイノベータ (https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sp/contents/column/20220701_digital-twin.html )