アメリカ・シカゴの国際学会に参加してきた① 学会発表編

2024年11月12日

こんにちは。M2の五月女です。

現地時間11月3日~6日にアメリカのシカゴで開催された、IECON2024という国際学会に参加してきました。

電力システムやロボティクス、産業オートメーションなど、幅広い分野を取扱っている学会で、今回が50回目の開催だとか。参加者もそれなりに多そうでした。

実はこれを書いている数日前に帰国したばかりなのですが、あまり時間を空けると記憶が薄れそうなので、この場で早めに記録しておきます。

つらつらと書いていたら長めになってしまいました、すみません。

こちらは前半の記事です。後半の記事はこちら

出発前

出発する前はかなり不安がありました。

個人で海外へ行くのが初めてというのもありますし、諸般の事情により自分一人で行くことになり、アメリカ=治安が悪いというイメージも相まって、心理的ハードルはかなり高いものでした。

そこでアメリカに行くにあたって必要なものや気をつけた方がいいことを、ネットの記事やYouTubeの動画で調べまくりました。

パスポートの取得、ESTAの申請、海外旅行保険への加入、税関審査の準備などなど、普段は国内旅行ばかりしていてこれらの準備を自分でやったことがなかったので、こういった手続きはいい勉強になりましたね。

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そして肝心の発表練習もしっかりやりました。

今回はポスター発表だったので、予稿を基にポスターを作成し、さらにポスターを基に発表原稿を作成。また先生に複数回発表を見て頂き、ポスターや原稿をブラッシュアップ。 最終的には原稿を見ずともポスターと口頭だけで発表出来るようにしておきました。

(スライド発表で参加申し込みしたはずだったのですが、何故かプログラムではポスター発表に割り当てられていて、ラッキーなのか何なのかよく分からない感じでした。)

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こうして準備を整え、あとはパッキングをして出発するだけと思っていたのですが…なんと出発前日に体調を崩しました。

倦怠感が強く、何もやる気が起きない状態。何とかパッキングだけは済ませて寝ました。

そして回復を祈りつつ出発当日を迎えます…

出発~現地1日目

出発当日、前日から体調に変化はありませんでしたが、アメリカに向けて出発することにしました。

倦怠感に関してはその時の日本の低気圧も原因の1つとして考えられたので、最低限行って発表くらいは出来るんじゃないかな、という判断です。

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搭乗手続きを済ませ、羽田空港からいざ出発。

シカゴへの直行便ではなく、ニューヨークでの一泊を挟む乗り換え便でしたので、とりあえずニューヨークへ向かいます。

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食欲はあったので、機内食はちゃんと食べました。機内食ってあんまり美味しくないイメージがあったんですけど、1枚目のビーフシチューは美味しかったですね。

2枚目は半分くらいの時間で出てきたサンドウィッチで、3枚目は最後の方に出てきたよく分からない麺類。よく分からないだけあってあんま美味しくなかったです。

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後の時間は、ヒマだったので数時間ほど寝て、映画を2本視聴しました。パイレーツオブカリビアンはやはり面白い。

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そうこうしているとジョン・F・ケネディ空港(ニューヨークの空港)に到着しました。

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税関審査は長蛇の列。エコノミークラスで棚から荷物を出すのにもたついたので、最後の方になってしまいました。

ただ窓口をそれなりの数開放していたようで、1時間程度で審査官のところまで辿り着きました。意外と早かったです。

そして税関審査…アメリカの税関は厳しく、宿泊先の情報や帰りの航空券などを、直ぐに見せられるように準備していった方が良いという情報を聞いていたので、無事に入国出来るか不安だったのですが、実際は想像よりもかなりあっさりしていました。

審査官は不愛想な女性の方だったのですが、渡航目的や滞在期間、滞在先、何の学会かを聞かれただけで、書類などは一切見せないまま、あっさりスタンプを押してくれました。

日本人は信頼度高いんですかね。

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スーツケースを回収した後、正式に入国しました!初めてのアメリカに感動もひとしお。

ただこの日は既に夕方で、翌朝にはシカゴ行きの国内線に乗らなければならず、ニューヨークで観光する時間はありませんでした・・・

仕方ないのでバスを使ってそのまま宿泊先へ向かいました。

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一度乗り間違えて逆方向のバスに乗ってしまったのですが、Google Mapで調べ直して何とか宿まで到着。

宿泊先の場所が黒人の方が多い住宅街だったようで、バスの中で1人だけアジア人がいるアウェイ感が半端なかったですが、治安は悪くなさそうでした。

キャッシュレス大国なだけあって、運賃の支払いはクレジットカードをそのままタッチして行うことが出来ました。便利。

体調不良とフライトで疲れ切っていたので、この日は夕食も食べずにシャワーを浴びてすぐに就寝しました。

現地2日目 発表当日

疲れているのにも関わらず、時差ボケのせいで2時間くらいで目が覚めました。

仕方ないので出発までダラダラして過ごすことに。

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結局そのまま眠れず、まだ暗いニューヨークの街を出ることにしました。

アメリカってこんなに路駐多いんですね。道が広いから駐禁という概念がないんでしょうか。

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前日と同様のJFKに戻ってきました。

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余談ですが、空港の売店でヤンキースグッズの隅に隠れるようにメッツのキャップがおいてあったところから、何となくニューヨークでのメッツのポジションを理解してしまった気がします。

まあそんなことは置いておいて、シカゴに向かいます。

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飛行機に揺られて数時間、シカゴのオヘア空港に到着しました。

学会発表まで少し時間に余裕がありそうだったので、一度地下鉄で宿泊先に向かい、スーツケースを預けていくことにします。

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こんな感じの券売機で切符を購入。

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ペラペラの紙のカードが出てきて、これを改札でタッチすると通れます。

日本だと乗車した距離に応じて料金が変わりますが、ここでは料金一律のようです。

Apple PayやGoogle Payでスマホを直接タッチしても通ることが出来るようですが、一日乗車券を購入した方が安かったので券売機で買いました。

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余談ですが、後日Suicaのようなチャージ式のICカードも作りました。

よく考えたら作る必要なかったんですけどね・・・

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地下鉄。アメリカの地下鉄って車内もホームも薄汚くて雰囲気悪いですんよね。

しばらく電車に乗っていると、いきなりホームレスのおっさん車両内に現れ、自分の前で立ち止まったかと思うと、なんと金を乞食してきました。

スーツケースを持っていて明らかによそ者だったからですかね。適当にNO NOと言ったら勝手にどっか行ったので良かったですが。

シカゴに着いていきなり洗礼を浴びました。

(この後地下鉄に乗っている途中で体調悪&乗り物酔いで気持ち悪くなって一度下車しました。向こうのバスや電車は運転が荒くてやたら揺れるのです。)

こうして地下鉄に乗って宿で荷物を預けた後、学会会場に向かいました。

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会場は川沿いの良い感じのホテルでした。左側の建物です。

自分はこんな高級そうな場所には泊まれないので、少し外れのもっと安い宿を取りましたが。

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会場の様子。企業ブースなどもあって結構広かったです。

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ポスター貼りました。入口が近くて人が大量に来たら嫌だなあとか思ってました。 この時点で何とか発表くらいは出来そうな体調だったので、このまま発表することに。

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コアタイムまで少し時間があったので、昼食を食べました。

やはり本場ということで同じホテル内にあったハンバーガーショップに入ってみました。

ホテル内にあったから高めだったのか、それともチップの相場がよく分からず払いすぎたのか、なんとこれだけで5000円くらいになってしまいました。

ポテトも付けましたが、ハンバーガーだけでそこそこボリュームがあったので頼まなくてよかったかもしれません。

肉感が強くて味は美味しかったです。

そしていよいよ発表…

思ったより人は多くなく、ROBOMECHやSIの方が多かった気がします。

自分は約1時間で合計6人に説明しました。日本人の方も結構来ていて、外国人の方3名、日本人の方3名に発表を聞いていただきました。

日本人の方には日本語で説明しましたが、英語力を鍛える意味では英語で発表した方が良かったかもですね。

外国人の方々も皆さん真摯に説明を聞いて下さり、偉そうに突っかかてくる人はいなくて良かったです。

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コアタイム中の会場の様子。

スペース数に対してポスターの数が明らかに少なかったんですけど、何でなんでしょうね。

今日のポスター発表の時間はこの1時間だけのはずなんですけど。

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何とか無事にちゃんと発表をやり切ることが出来ました。

体調不良に寝不足も重なってあまり頭が回っていなかった中、自分でも頑張った方だと思います。

そんな状態でも乗り切れたのは、事前準備をちゃんとしていたおかげでしょうか。

スライド発表では勿論のこと、ポスター発表でも何度か発表練習しておくことの重要性を学びました。

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発表日の夜に立食パーティー的なものがありました。

発表前に食べたハンバーガーが消化されておらず、全然お腹が空いていなかったので、ピザを1ピースだけ食べました。

冷めていたのもあると思いますが、あまり美味しくなかったです…

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疲れ切っていたのでUberを使って宿に戻り、さっさと就寝しました。

観光した様子は後半に続きます。